調査日:2026年10月13日
レオパの温度と湿度は、測った場所ごとに目安が違います。日中のホットスポットは30〜32℃、ケージ内の湿度は40〜60%を既定値にします。
この記事の要点
- 日中は暖かい側30〜32℃、涼しい側25〜28℃(川崎市獣医師会)。夜間はケージ全体の平均で20〜22℃程度(GEX)です。
- 湿度は、ケージ内40〜60%(アニキュア動物病院)、シェルター内60〜70%(GEX)と、測る場所で目安が違います。迷ったら、ケージ内の湿度計は40〜60%に入れます(編集部の既定)。
- ステージで変わるのは主に湿度です。ベビーは60〜80%、サブアダルト・アダルトは50〜60%(川崎市獣医師会。測定場所の記載なし)。
- 湿度計の表示は±5%の幅で読みます。表示60%なら実際は55〜65%の範囲です(編集部算出)。
筆者はレオパの飼育経験がありません。 メーカー・獣医師会・動物病院の公開情報を、執筆とは別の工程で照合した記事です。体験談ではありません。季節別(夏・冬・梅雨)の目標値は、一次情報を確認できていないため書きません。
温度も湿度も「どこで測った値か」で目安が違い、日中ホットスポットは30〜32℃・ケージ内湿度は40〜60%を既定にする
レオパの温度・湿度の目安は、温度計・湿度計をどこに置いたかで引く行が変わります。自分の計器を置いた場所の行を、下の表で探してください。
| 測った場所 | 温度 | 湿度 | 出典と条件 |
|---|---|---|---|
| ホットスポット(暖かい側・日中) | 30〜32℃ | − | 川崎市獣医師会。全ステージ共通の基本設定。GEXは30〜35℃、アニキュア動物病院は28〜32℃ |
| クール側(涼しい側・日中) | 25〜28℃ | − | 川崎市獣医師会。全ステージ共通の基本設定。GEXは26〜28℃、アニキュア動物病院は25〜27℃ |
| 夜間(ケージ全体の平均) | 20〜22℃程度 | − | GEXケアガイド。ホットスポットの値ではない。GEX「飼育に必要なもの10点」の夜間の設定温度の目安は18〜24℃ |
| ケージを置く部屋 | 25℃前後 | − | 川崎市獣医師会 |
| ケージ内 | − | 40〜60% | アニキュア動物病院の目安。測定場所の細目はなし |
| シェルター内 | − | 60〜70% | GEXケアガイド。テラリウム全体の平均湿度よりやや高めにする目安で、ケージ全体の目標ではない |
| ウェットシェルター内 | − | 50〜80% | 川崎市獣医師会。年間を通して維持する目安で、ケージ全体の値ではない |
2026年10月時点。出典の値を場所別に並べ替えた表です。日中のホットスポットが30〜32℃になるのは、GEX(30〜35℃)、川崎市獣医師会(30〜32℃)、アニキュア動物病院(28〜32℃)の3出典の共通部分です(編集部算出)。
迷ったときの既定値(編集部の整理。いずれも出典の公表値から選んだもの)
- 日中のホットスポットの温度計: 30〜32℃
- ケージ内の湿度計: 40〜60%
- シェルター内の湿度計: 60〜70%程度(シェルター内の値で、ケージ全体の目標にはしない)
ホットスポットの測り方と、出典で上限が割れる理由はレオパ ホットスポット 温度で詳しく扱っています。
温度は暖かい側30〜32℃と涼しい側25〜28℃の差で作り、器具の設置は個別記事で決める
日中は、ケージの中に暖かい側と涼しい側を作ります。表1のとおり、暖かい側は30〜32℃、涼しい側は25〜28℃が川崎市獣医師会の基本設定です。GEXは暖かい側を30〜35℃、涼しい側を26〜28℃としています。
温度の幅は出典で次のように分かれます。どれも「どこの値か」が違うため、並べて比べないでください。
| 出典 | 値 | 条件 |
|---|---|---|
| GEX ケアガイド | 暖かいエリア30〜35℃、涼しいエリア26〜28℃ | 日中 |
| GEX ケアガイド | 平均20〜22℃程度 | 夜間のケージ全体の平均 |
| GEX 飼育に必要なもの10点 | 日中24〜32℃、夜間18〜24℃ | 設定温度の目安 |
| GEX ヒーター解説 | 23〜32℃ | 好適温度。暖かい場所から涼しい場所までを含む全体の幅 |
冬の器具構成を扱うレオパ 温度管理 冬には「夜間の最低ライン」が出てきます。本記事の夜間20〜22℃は全体の平均、18〜24℃は設定温度の目安で、最低ラインとは条件が違います。
器具の名前だけ挙げると、日中の暖かい側はパネルヒーターや暖突などで作ります。設置の方法はレオパ パネルヒーター、種類の比較はレオパ ヒーター 比較に任せます。
極端な温度は別扱いです。川崎市獣医師会は、アダルトの行で夏場の高すぎる温度(35℃以上)を熱中症の原因、冬場の極端な低温を拒食の原因としています(測定場所の記載なし)。危険な温度の判断はレオパ 死ぬ温度を見てください。
ステージで変わるのは主に湿度で、ベビーは60〜80%、サブアダルト・アダルトは50〜60%、ベビーは夜間もホットスポット26℃を下回らせない
川崎市獣医師会は、ステージを月齢で分けています。お迎え時に聞いた月齢の行を引いてください。
| ステージ | 温度(高/低) | 湿度 | 夜間 |
|---|---|---|---|
| ヤング(ベビー・幼体期) | 高30〜32℃(低26〜28℃) | 60〜80% | ホットスポットが夜間も含めて26℃を下回らないようにする(サーモスタット活用が前提の記述) |
| サブアダルト(生後3〜8か月) | 高30℃前後(低25℃) | 50〜60% | 記載なし |
| アダルト(8か月〜) | 高30℃前後(低25℃前後) | 50〜60% | 記載なし |
2026年10月時点。川崎市獣医師会の表。湿度の測定場所は原文に記載がありません。
ステージ間で湿度の差がはっきり出る一方、温度の差は小さく、ベビーで涼しい側がやや高い程度です。ベビーの飼育全般はレオパ ベビー 飼育で扱っています。
湿度の目安が40〜80%に割れるのは測る場所が違うからで、重なりの60%を全体の目標にしてはいけない
湿度の数字は、出典で40%から80%まで割れています。割れる原因は、測る場所の違いです。
| 出典 | 湿度の目安 | 測定場所 |
|---|---|---|
| アニキュア動物病院 | 40〜60% | ケージ内 |
| GEX ケアガイド | 60〜70% | シェルター内(テラリウム全体の平均湿度よりやや高め) |
| 川崎市獣医師会 | 50〜80% | ウェットシェルター内(年間を通して維持) |
| 川崎市獣医師会 | 60〜80% | ベビー。測定場所の記載なし |
| 川崎市獣医師会 | 50〜60% | サブアダルト・アダルト。測定場所の記載なし |
| GEX 飼育に必要なもの10点 | 60〜70% | 「温度・湿度計」の項の目安。測定場所の記載なし |
2026年10月時点。
GEX「飼育に必要なもの10点」は、同じページで「湿度はシェルター内などの居住環境内のみが高ければ良い」とし、それ以外の空間はなるべくサラリとさせることが大切としています。60〜70%は、ケージ全体ではなくシェルター内の話と読むのが自然です。
3つの出典の数値帯(GEX 60〜70%、川崎市獣医師会のアダルト50〜60%、アニキュア動物病院40〜60%)の共通部分は、60%の1点だけです(編集部算出)。
この60%は、数値帯が重なるだけの点です。測る場所が出典ごとに違うので、ケージ全体の目標値にはしません。ケージ内の湿度計は40〜60%、シェルター内だけ60〜70%程度、と場所ごとに分けて見ます。
野生の値も、飼育の目標とは別です。
| 避けたい判断 | こうすればOK |
|---|---|
| 野生の値(通常30〜40%、雨季70〜80%)に合わせる | 野生の値は参考にとどめ、ケージ内は40〜60%の目安で見る(GEXは野生環境をケージ内で再現する必要はないとしている) |
| 洞穴内の40〜45%(野生で最も乾燥した季節)を飼育の目標にする | 洞穴内の値は野生の参考値。飼育では、シェルター内だけ高く、他はサラリとさせる |
湿度計の表示は±5%の幅で読み、ホットスポット・クール側・シェルター内の3か所で測る
湿度計の表示は、真値ではありません。GEXの製品ページに載っている精度は、コードレスデジタル温湿度計もデジタル温湿度計 PT2470も湿度±5%です。コードレスデジタル温湿度計は、湿度40〜70%の範囲で±5%、それ以外は±8%と書かれています。
表示60%でも、実際は55〜65%の範囲です(編集部算出。60は仮の表示値として置いた数字で、±5%を当てはめました)。表示が目安の端に近いときは、「入っている」「外れている」と決めつけず、幅で読んでください。
| 項目 | コードレスデジタル温湿度計 | デジタル温湿度計 PT2470 |
|---|---|---|
| 湿度の測定範囲 | 20〜90% | 20〜90% |
| 湿度の精度 | ±5%(40〜70%の範囲)、それ以外は±8% | ±5%(範囲別の記載なし) |
| 温度の精度 | ±1℃ | ±1.5℃ |
2026年10月時点。GEX Exo Terraの製品ページ。
測る場所は、川崎市獣医師会が「ホットスポット、クールスポット、ウェットシェルター内部の3か所」を正確に測れるデジタル式をすすめています。置き場所は、水がかからず、生体がいたずらしにくい位置です(コードレスデジタル温湿度計の製品ページ)。
3か所の値を別々に表の行へ当ててください。たとえば、シェルター内の表示が65%でも、ケージ内の目安(40〜60%)とは比べません。温度計の方式と置き場所の一般論はレオパ 温度計で扱っています。
湿度を直すときは全体ではなくシェルター内から、低すぎても高すぎても別のトラブルになる
湿度は低すぎても高すぎても問題になります。GEXは、低すぎると脱皮不全など、多すぎるとカビや皮膚疾患などの原因になるとしています。
直すときは、ケージ全体を上げるのではなく、シェルター内から手を付けます。
- ウェットシェルター: 濡らしたティッシュやスポンジなどを入れ、ケージ内より湿度が高い空間を作ります(川崎市獣医師会)。維持の目安は50〜80%です。作り方と使い方はレオパ ウェットシェルターにまとめています
- 霧吹き: アニキュア動物病院は、ケージ内の一部に1日1,2回程度、軽く吹く目安を示しています(動物病院1件の目安です)
- 水入れ: 大きすぎる水入れは、ケージ全体の相対湿度を過剰に上げる可能性があると、GEXが注意しています
ヒーターを使って乾燥しすぎる時期は、ウェットシェルターに水を入れて使うのが、GEXの製品説明にある使い方です。脱皮前後の湿度の考え方はレオパ 脱皮 湿度で扱っています。同記事はケージ全体60〜70%を基本としていますが、本記事の出典(GEX)では60〜70%はシェルター内の目安です。同記事の出典の条件は今回確認できていません。日常のケージ内の湿度計は、本記事の40〜60%で見てください。床材での保湿や保温球については、一次情報を確認できていないため書きません。
数字がずれたときは、先に測り方、次に局所、最後に器具の順で、目的別の記事に進む
表示が目安とずれていたら、器具を買い足す前に、次の順で確かめます。
| 避けたい判断 | こうすればOK |
|---|---|
| 温湿度計1個の表示だけで、ケージ全体を判定する | 3か所(ホットスポット・クール側・シェルター内)で測り、場所ごとの行に当てる |
| 表示60%を「ちょうど60%」と読む | 表示は±5%の幅で読み、55〜65%の範囲として判断する |
| 湿度が低いからと、ケージ全体を60%に上げる | シェルター内を60〜70%程度にし、ケージ内は40〜60%の目安で見る |
| 3出典の重なりの60%を、全体の目標にする | 重なりの点にすぎない。場所ごとの目安で見る |
| 野生の湿度に合わせる | 野生の値は参考にとどめる |
読者の状態別に、次の記事を選べます。
- 日中のホットスポットの温度が合わない: レオパ ホットスポット 温度
- 冬の夜間の温度を保ちたい: レオパ 温度管理 冬
- ヒーターの設置・比較で迷う: レオパ パネルヒーター・レオパ ヒーター 比較
- 危険な温度や様子の異常が気になる: レオパ 死ぬ温度
- 温湿度計の選び方・置き場所: レオパ 温度計
- ウェットシェルターを作る: レオパ ウェットシェルター
- ベビーの飼育全般: レオパ ベビー 飼育
この集計の限界
- 季節別(夏・冬・梅雨)の温度・湿度の目標値は、一次情報を収集できていないため書いていません
- ベビー・サブアダルト・アダルトの湿度は、川崎市獣医師会の表に測定場所の記載がありません
- 出典間で上限や下限が違う理由は、各出典の原文から読み取れません
- 3出典の共通部分(30〜32℃、60%)は、編集部が数値帯を重ねた算出値です
- 床材・保温球による温湿度の調整は、一次情報を確認できていないため扱っていません
- 出典の値は、2026年10月13日時点の記載です。記載が変わったときは更新します
本記事の作成方法
メーカー・獣医師会・動物病院の公開ページ(出典7件)を、執筆とは別の工程で照合し、ファクトシートで確認できた値だけを使っています。「編集部算出」は、公表値から計算した値です。
よくある質問
Q1. レオパの湿度は結局何%に合わせればよいですか?
ケージ内の湿度計は40〜60%を目安にします(アニキュア動物病院。2026年10月時点)。シェルター内は、ケージ全体よりやや高めの60〜70%程度です(GEX)。どちらも、測る場所が違う値です。
Q2. 夜間は何℃まで下げてもよいですか?
GEXは、夜間をケージ全体の平均で20〜22℃程度に設定するとしています。設定温度の目安として18〜24℃を示す資料もあります(GEX「飼育に必要なもの10点」)。ベビーは、川崎市獣医師会が夜間もホットスポットを26℃より下げないとしています。冬の極端な低温は拒食の原因になるとされています。冬の構成はレオパ 温度管理 冬を見てください。
Q3. 野生の湿度(30〜40%)に合わせるべきですか?
合わせません。野生の湿度は通常30〜40%、雨季は70〜80%で、GEXは野生の環境をそのままケージ内で再現する必要はないとしています。飼育の目安は、場所ごとの値で見ます。
Q4. 温度計・湿度計は何台、どこに置きますか?
川崎市獣医師会は、ホットスポット、クールスポット、ウェットシェルター内部の3か所を測れることをすすめています。水がかからず、生体がいたずらしにくい位置に置きます。置き場所はレオパ 温度計も見てください。
Q5. 湿度が60%を超えても大丈夫ですか?
シェルター内なら60〜70%程度が目安なので、60%を超えても問題とは限りません。ケージ内の目安は40〜60%です。表示は±5%の幅があるので、60%前後は幅で読みます。多すぎる水分はカビや皮膚疾患の原因になるとGEXが書いています。
Q6. 夏や冬で目標の温度・湿度は変わりますか?
季節別の温度・湿度の目安は、今回の調査では一次情報を確認できていません。当サイトの脱皮前後の湿度の記事には季節別の表がありますが、本記事の調査では照合できておらず、その値はここでは引きません。同記事のケージ全体60〜70%(冬を含む)は、本記事の出典ではシェルター内の目安にあたり、条件を照合できていません。季節を問わず、ケージ内の湿度計は40〜60%で見てください。冬の低温は、アダルトの行で拒食の原因とされています(川崎市獣医師会)。
