条件で選ぶ:ヒーター1台でライトは別管理ならイージーグロー、ライトも入切して夜に温度を分けるならタイマーサーモ RTT-1が候補
サーモスタットとは、センサーで測った温度が基準より高いと接続した保温器具の通電をOFFにし、低いとONにする温度制御の機器のことです。 冷やす働きはなく、GEXは「温度を下げる働きはありません」と書いています(イージーグローサーモ)。夏の高温対策にはなりません。
この記事の要点
- 筆者はレオパを飼育しておらず、機器も使っていません。メーカー公式ページと取扱説明書の記載だけを並べた記事で、実機の計測はありません
- ヒーター1台で、ライトは別に管理し、夜も同じ温度でよいなら、標準小売価格の低いイージーグローサーモが候補です(編集部判断)
- ライトも同じ機器で入切したい、または夜に温度を分けたいなら、タイマーサーモ RTT-1が候補です(GEXは、照明のON時とOFF時で別々の温度を管理できると説明)
- 手持ちのヒーターにつなげるかは、メーカーの記載とW数の両方で決まります。W数が収まっていても、つないでよいとは限りません
- ビバサーモ BT300は鳥類・小動物用です。爬虫類・両生類用はRT300です
2026年10月13日時点の、メーカー公式ページと取扱説明書の記載です。価格はすべてメーカー希望の標準小売価格(税抜表記)で、販売店の実売価格ではありません。
読者の条件から候補を引く早見表です。W数は、ヒーター本体か箱の消費電力(W)の表示で確かめてください。
| あなたの条件 | 候補 | 根拠 |
|---|---|---|
| ヒーター1台、ライトは別に管理、夜も同じ温度でよい | イージーグローサーモ(標準小売価格6,200円+税) | ランプや保温器具を1台接続し、基準温度で入切する(GEX) |
| ライトも同じ機器で入切したい | タイマーサーモ RTT-1(17,400円+税) | 2系統のコンセント(サーモ機能・タイマー機能)がある(GEX) |
| 夜に昼と違う温度にしたい | タイマーサーモ RTT-1 | 照明のON時とOFF時で別々の温度を管理できる(GEX) |
| 価格を抑えたい | イージーグローサーモ | 2機種の標準小売価格を比べた結果(下記) |
| 爬虫類用の表記を重視したい | ビバサーモ RT300 | 用途は「屋内 爬虫類・両生類 飼育用」(取扱説明書) |
2機種の標準小売価格の差は11,200円(17,400円−6,200円)、倍率は約2.8倍です(いずれも編集部算出・税抜)。
GEXのヒョウモントカゲモドキのケアガイドは、生体に安全な温度を安定して供給するには、サーモスタットの使用が最も確実としています。同ガイドはタイマーサーモを推奨しています。ここまでは公式の記載です。上の既定値は、条件を当てはめた編集部判断で、公表値ではありません。ヒーター選びは レオパ ヒーター 種類 暖突 パネル 比較 に任せ、器具を揃える予算は レオパ 飼育セット 初期費用 で扱います。
ヒーティングトップM(温度コントロール機能なし)は、小さいケージで上がりすぎる場合にGEXがサーモスタット併用をすすめている
結論: サーモスタットが要るかは、ヒーターの種類ごとに分けて見ます。ここで公式記載を確認できたのはヒーティングトップMだけで、他のヒーターの要否は書きません。
GEXは、ヒーティングトップMには温度コントロールの機能がなく、サーモスタットとの併用をおすすめしています。公式ページの記載は、小さいケージで温度が上がりすぎる場合です。同ページには、金網などのメッシュ部に設置し続けた際のメッシュ部の表面温度が約60℃になる、という実測例も載っています。
「どのヒーターでもサーモスタットが前提」とは、確認した資料からは言えません。確認できたのは、GEXのケアガイドが使用を最も確実とした点と、上のヒーティングトップMの併用推奨の2つです。他のヒーターの要否は レオパ ヒーター 種類 暖突 パネル 比較 を、冬の温度管理の全体は レオパ 温度管理 冬 を見てください。
手持ちのヒーターにつなげるかは、メーカーの記載とW数で決まり、暖突はメーカーの記載を確認できていない
結論: 表のW数が収まるのは必要条件で、十分条件ではありません。メーカーが推奨・非推奨を書いている器具は、その記載を優先します。
2026年10月13日時点・ヒーター別の接続可否(メーカー記載の範囲)
| 手持ちのヒーター | メーカーの記載 | 読み方 |
|---|---|---|
| GEX ヒーティングトップM(定格消費電力40W) | 温度コントロール機能なし。小さいケージで上がりすぎる場合はサーモスタットとの併用をおすすめ(GEX) | 併用はメーカーが勧めている。W数は各機種の上限(下の表1)の範囲内 |
| ピタリ適温プラス(Rep JAPAN) | サーモスタットの接続は「可能ですが、推奨しません。故障した場合、保証の対象にはなりません」(メーカーFAQ) | つなげる場合も推奨外で、故障時は保証対象外 |
| 暖突(Rep JAPAN) | メーカーの記載を確認できなかった(製品ページ・FAQ、2026年10月13日時点) | 可否は判断できない。接続前にメーカーへ確認 |
| その他のヒーター | 取扱説明書・メーカーFAQに接続の記載があるか | 記載が無ければメーカーへ確認。W数が上限以内でも十分条件ではない |
W数の上限は機種ごとに違います。RTT-1は照明器具・保温器具それぞれ300Wまで、イージーグローサーモは原文表記で「ランプ・照明器具:300Wまで」、RT300・BT300は最大容量300Wまで、ミニマルサーモは接続可能ヒーター310W、LCDペットサーモは150Wまでです。
- 型番だけで買わず、W数と接続の記載を確認する
- ヒーターの本体か箱に書かれた消費電力(W)を、機種の上限と見比べる
- ピタリ適温プラスは、メーカーが推奨しておらず保証対象外としている
- 暖突は、メーカーの記載を確認できていない。接続前にメーカーへ確認する
1つのコンセントに接続するのは1台です。イージーグローサーモのコンセントは1口で、ビバサーモ RT300は取扱説明書でタコ足配線をしないとされ、LCDペットサーモも各コンセントに各一台のみとされています。2台を同時につなぐ使い方は、ここでは勧めません。
| 避けたい判断 | こうすればOK |
|---|---|
| 型番とW数だけでつなぐ | 取扱説明書・メーカーFAQの接続の記載を確認する |
| 暖突を「大丈夫だろう」とつなぐ | 接続前にメーカーへ確認する |
| 観賞魚用ヒーターをつなぐ | 取扱説明書に従う(RT300は観賞魚用ヒーターをつながないとされている) |
パネルヒーターの置き方は レオパ パネルヒーター 置き方 で扱います。
公式ページで標準小売価格を確認できたのはGEXの2機種だけで、制御温度・容量は機種ごとに違う
結論: 6機種の制御温度は15〜50℃の範囲で、機種ごとに違います。容量は150〜310Wです。
2026年10月13日時点・公式仕様の6機種(価格はメーカー希望・税抜表記)
| 機種 | 制御温度 | 最大容量 | 口数・系統 | 標準小売価格 | 用途表示 |
|---|---|---|---|---|---|
| GEX イージーグローサーモ | 18〜40℃ | ランプ・照明器具:300Wまで | 1口 | 6,200円+税 | 保温器具の温度管理 |
| GEX タイマーサーモ RTT-1 | 15〜40℃ | 照明器具・保温器具それぞれ300Wまで | 2系統(サーモ機能・タイマー機能) | 17,400円+税 | 照明のON時・OFF時で別の温度を管理可 |
| マルカン ミニマルサーモ(HD-1) | 15〜40℃ | 接続可能ヒーター310W | 確認していない | オープン(税込) | 小動物・小鳥・爬虫類 |
| ビバリア ビバサーモ RT300 | 15〜45℃(設定精度±1℃) | 300Wまで | 確認していない | 公式ページで確認していない | 屋内 爬虫類・両生類 飼育用 |
| ビバリア ビバサーモ BT300 | 15〜40℃(設定精度±1℃) | 300Wまで | 確認していない | 公式ページで確認していない | 屋内 鳥類・小動物 飼育用(爬虫類用ではない) |
| ビバリア LCDペットサーモ | 20〜50℃(設定精度±1℃) | ヒーター150Wまで(ライトも150W) | 確認していない | 公式ページで確認していない | 取扱説明書は公式サイトに掲載。現行の流通は未確認 |
ビバリア3機種のビバサーモ・LCDの取扱説明書は画像PDFで、目視で読み取りました。価格の欄は、公式ページで確認できなかったことを示すだけで、安い・高いの比較はできません。ミニマルサーモの価格はオープンのため、実売は載せていません。
LCDペットサーモは、現行品として流通しているかを確認できていないため、おすすめには入れません。BT300も、爬虫類用の表記ではないため候補から外します。
「爬虫類用」かどうかは型番で見分ける:ビバサーモ BT300は鳥類・小動物用、RT300が爬虫類・両生類用
結論: 同じビバサーモでも用途表示が違います。購入前に型番と用途の欄を確かめます。
- RT300の取扱説明書は、用途を「屋内 爬虫類・両生類 飼育用」としています
- BT300の取扱説明書は、用途を「屋内 鳥類・小動物 飼育用」としています
- BT300は爬虫類用ではない。型番の最後の数字だけでなく、用途の欄まで確認する
制御温度と容量はBT300とRT300で近く、見た目で区別しにくい点に注意してください。上の表で、制御温度の上限だけが違います(RT300は45℃まで、BT300は40℃まで)。
センサーは熱気が直接当たらず生体がいたずらしにくい位置に置き、床材に埋めず水中にも入れない
結論: センサーの置き場所で、表示される温度の意味が変わります。メーカーの記載どおり、位置を決めます。
- GEXは、イージーグローサーモのセンサーを、保温器具の熱気などが直接当たらず、生体がいたずらしにくい位置に固定するとしています
- 本体は、水がかからず、直射日光が当たらず、通風の良い場所に置きます(GEX)
- ビバサーモ RT300は、センサーを床材に埋めない、水中に設置しないとしています。BT300も同じ文言です
- タイマーサーモ RTT-1のセンサーは、水中仕様ではありません(GEX)
サーモスタットのセンサーは、あくまで制御用です。ケージ内の暖かい側と涼しい側を見るには、温度計を別に置きます。置き方は レオパ 温度計 で扱います。
設定温度はGEXケアガイドの目安を、センサーを置いた場所に合わせて決める
結論: ケアガイドの数字は、どこで測った温度かで読み方が変わります。センサーを置いた場所の温度を、どの目安にするかを決めてから設定します。
GEXケアガイドの温度の目安(ヒョウモントカゲモドキ)とRTT-1の初期設定
| 項目 | 値 | 出典 |
|---|---|---|
| 日中の暖かいエリア | 30〜35℃ | GEXケアガイド |
| 日中の涼しいエリア | 26〜28℃ | GEXケアガイド |
| 夜間の全体の平均 | 20〜22℃ | GEXケアガイド |
| RTT-1の出荷時の初期設定(タイマー=照明側) | 8:00にON、19:00にOFF | GEX |
| RTT-1の出荷時の初期設定(温度=サーモ側) | ON時28℃、OFF時26℃ | GEX |
RTT-1の初期設定は、ケアガイドの目安と同じ数字ではありません。たとえばOFF時の26℃は、夜間の全体の平均20〜22℃とは別の値です。センサーを暖かい側に置くのか、涼しい側に置くのかで、設定の意味が変わります。初期設定のままではなく、ケアガイドを見て調整します。
ホットスポットの温度の測り方は レオパ ホットスポット 温度 を参照してください。
この集計の限界
- メーカー公式ページと取扱説明書の記載に限っています。実機の計測はなく、使用感や精度の比較はできません
- 価格は標準小売価格(税抜表記)で、実売価格ではありません。公式ページで価格を確認できた機種だけを載せています
- ビバリア3機種の口数・価格は確認していません。LCDペットサーモは現行の流通を確認できていません
- 暖突は、メーカーの記載を確認できなかったため、サーモスタットの接続可否を書いていません
- ヒーティングトップM以外のヒーターのサーモスタット要否は扱っていません
- 本記事に実測はありません
よくある質問
Q1. サーモスタットは夏も必要ですか?
サーモスタットに温度を下げる働きはなく、夏の高温対策にはなりません。GEXはイージーグローサーモについてそう明記しています。夏の温度は レオパ 温度計 などで測り、別の対策を考えます。夏の運用の考え方はレオパ 夏 温度管理で扱っています。
Q2. 停電したら設定は消えますか?
RTT-1は、停電時やプラグを抜いた時に設定を約1時間保持するバックアップ機能があります(GEX)。LCDペットサーモも、時計・設定タイマー・設定温度を約1時間保持します(取扱説明書)。イージーグローサーモの保持は、確認していないため書きません。
Q3. タイマーサーモのセンサーは水に入れてよいですか?
入れられません。GEXは、RTT-1のセンサーは水中仕様ではないとしています。ビバサーモ RT300も、センサーを水中に設置しないとしています。
Q4. 観賞魚用のヒーターをつないでよいですか?
ビバサーモ RT300の取扱説明書は、観賞魚用ヒーターをつながないとしています。他の機種は、それぞれの取扱説明書に従ってください。
Q5. ミニマルサーモの価格はいくらですか?
マルカンの標準小売価格(税込)はオープンです。実売価格は販売店ごとに違い、本記事では載せていません。
本記事の作成方法
GEX Exo Terra(イージーグローサーモ・タイマーサーモ RTT-1・ヒーティングトップM・ケアガイド)、マルカン(ミニマルサーモ)、ビバリア(ビバサーモ RT300・BT300・LCDペットサーモの取扱説明書)、Rep JAPAN(ピタリ適温プラス・暖突)の公式ページの計13件を2026年10月13日に確認し、機種ごとの仕様・接続の記載・センサーの置き方を条件つきで並べました。「編集部算出」「編集部判断」と書いた箇所は、公表値から編集部が計算・整理したもので、公式資料の直接の記載ではありません。
